“凛”とした美しい姿勢になるには、上半身より「下半身」が重要でした!
“凛”とした美しい姿勢になるには、上半身より「下半身」が重要でした!
上半身ではなく下半身が重要だった!!30代からの美しい姿勢づくり
「姿勢が悪い」と老け込んで見られがち。「猫背気味…」 「体が歪んでいる気がする…」「腰痛や肩こりがひどい…」などを感じている30代・40代の女性は多いはず。
そこで「美姿勢」をつくる方法を、今を輝くカラダの専門家2人にインタビュー。ポイントは意外にも「下半身」! 今日から下半身への意識を変えて、さっそうとした立ち姿を取り戻しましょう。
専門家紹介
湯浅 まゆさん
フィットネスインストラクター
キックボクシングエクササイズ、コンディショニングインストラクター。地元仙台にてラジオパーソナリティとして活動後、ジャカルタでインドネシア武術「プンチャックシラット」の修行に励む。 帰国後、イスラエル軍戦闘術「クラヴマガ」の黄帯取得。キックボクシング歴16年。GOLD'GYMを中心に指導。NCAマスターコンディショニングインストラクター、背骨コンディショニングインストラクター他。2児の母。
吉住友里さん
トレイルランナー / 理学療法士。2017年5月スペインのラ・パルマ島で開催されたスカイランニングVK世界戦で、日本人で初優勝する歴史的快挙を達成した日本を代表するトレイルランナー。
2018年4月27日に行われた、UTMF&STYでSTY女子優勝、総合でも5位という快挙を成し遂げる。
姿勢は「上半身」より「下半身」に意識を
Q:30代・40代の女性の「姿勢が悪い」という悩みを解消する方法はありますか?
湯浅さん:
姿勢を正そうとすると、胸を張ったり、上半身を意識しがちですが、実は下半身がポイントなんです。
下半身をまっすぐ立ててあげると骨盤の位置が戻る。骨盤の位置が戻ると背骨がまっすぐ立つ。背骨がキレイに立つとそれに付随している肩なども整ってくる。つまり、下半身をまっすぐ整えると、上半身は自ずとついてくるんです。
極端な話、「腕が上がらない」という人の不調の原因が、実は下半身の歪みからきている場合もあります。
吉住さん:
私も下半身、特に足に注目しています。人間、足さえ変われば姿勢が変わるんです。
現代人は裸足で生活することや歩く機会が減り、逆にハイヒールを履いたり、可愛いけど自分の足に合っていない靴を履いたりしているので、外反母趾や浮き指、偏平足など、足がキレイじゃない人が多いんです。
そうなると体の重心がキレイに足に乗ってこない。なおかつ、足の感覚が鈍くなっている人が多く、重心すら感じられていない。
そうなると、姿勢は必ず崩れてしまいます。
逆に言えば、足を変えて、両足にキレイに重心を乗せられるようになれば姿勢は整います。体の真ん中に「軸」ができて、自分のまっすぐの姿勢がわかるようになりますよ。
美姿勢をつくる下半身の「意識ポイント」
Q:では、姿勢を正すためにどんなことをすればよいのでしょうか?
湯浅さん:
私は常々、「お尻の割れ目」を意識するように伝えています。
一番簡単なのは、お尻の両サイドのお肉、太ももの外側と内側のお肉を、お尻の割れ目にギュウッと入れていくようなイメージですね。そうすると骨盤がクイッと中で立つし、膝もギュッと締まって、下半身をまっすぐ立てられます。
吉住さん:
そうですね。お尻の穴をキュッと締めるようにすると、骨盤が立って内転筋にしっかり力が入り、腹筋にも力が入るので、キレイな姿勢で立てるようになります。膝も内側に入ってくるので、しっかり立てるんです。
お尻の穴がイメージしにくい人は、内腿の筋肉を意識してみてください。内腿にボールを挟んで、それをギュッと締めるようなイメージです。
湯浅さん:
また、先ほど吉住さんが話していた「軸」を意識してほしいですね。体の中を通っている軸を正すイメージです。意識するのは、足の裏。
親指の付け根の母指球と、小指の付け根の小指球、かかとの3点で立つこと。そして土踏まずのアーチを保つことです。どこかに重心が偏ってしまうと軸が歪んでしまうので、今日からでも「3点アーチ」で立つことを意識してほしいです。
いいことずくめ!下半身が変わると女性特有の悩みも改善
Q:下半身を意識することで、姿勢以外にも良い変化はありますか?
湯浅さん:
内腿を締めることによって、骨盤底筋群(骨盤の下部にある筋肉)が鍛えられるので、女性特有のお悩みですと尿漏れなどのトラブルの改善にもつながります。それに、歪みが治ることで腰痛などの解消も期待できますね。
吉住さん:
膝を意識するようになるとO脚やX脚が治ります。そうすると、歪みや癖からきていた膝や股関節の痛みも改善されていきますよ。
姿勢を意識しやすい「らくちんインナー」でお家でも簡単エクササイズ
Q:最後に、下半身を意識するときの意外なポイントはありますか?
湯浅さん:
下半身は、家でも仕事中でも、日常のどんな場面でも意識することができます。座っているときも、膝と膝を合わせて内腿を内側にキュッと寄せるとか。自宅でも頑張ろうという人は、ヨガのときなどに着るウエアやインナーを選ぶと動きやすくストレスがないかもしれません。伸縮性が高く、締め付けが少ない、でもお尻をサポートしてくれるパンツを選んでみてください。
吉住さん:
ランニングやウエイトトレーニングで下半身を鍛える人にとっても、サポート力があるけれど着心地の良いウエアやインナー選びは大事ですね。
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