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一般的なスポーツは‟発散する”もの、ヨガは‟手繰り寄せる”もの

－ヨガをはじめたきっかけはなんですか？

「人間関係の悩み」がヨガをはじめたきっかけです。大学生の頃から歌手やモデルなどの芸能活動をしていましたが、その競争であったり、オーディションでの容姿や人格への否定だったりが苦しく、心が限界に達していました。うつ病になってしまったほどです。20代前半、まだ若くぜんぶを鵜呑みにしてしまう年齢でしたから。そんなとき、母のすすめでヨガをはじめたところ、たった1回で「ネガティブな考え方がフラットに変わる」体験をしたんです。すごく気持ち良かった（笑）。心の変化がすごかった。

－ヨガが体だけでなく心にも影響する理由を教えてください。

ヨガは何千年前から伝わる、心と体のつながりを見つめるもの。仏教の祖であるブッダも行っていたと言い伝えられています。一般的なスポーツは‟発散する”、‟放出する”ものが多いのですが、ヨガとは、普段日常生活で意識が外へ向いている状態から、元の自分自身へその離れたエネルギーをひとつひとつ‟手繰り寄せる”もの。ほかのスポーツとは出どころが違うんです。 ヨガの流れのなかに瞑想があって、長時間座るためにまず体をほぐす。その関節に無理のない動きがフィットネスに向いているので、今では健康維持やダイエットのためにも人気がありますが。 体が動くようになるとエネルギーが通り、メンタルも整い、パフォーマンスが上がります。プロスポーツ選手や経営者もヨガを取り入れているのはそういった効果があるからでしょうね。